2020/01/09 16:36
住宅街の1室にまるでパリのアパルトマンの様な古道具とドライフラワー、
そして彼女自身が制作しているフラワーアレンジメントの作品がずらりと並ぶアトリエがあります。
花屋での勤務経験があったことで友人にスワッグ作りを依頼されたのが、現在花作家として活躍されている
"hiba"(ヒバ)さんがフローリストとしてスタートするきっかけ。
もともと物づくりが得意だった彼女、大好きな花に囲まれて無心で花を束ねる時間がとても愛おしいものでした。
アトリエに並ぶ雑貨は、彼女が数年前にフランスを訪れた際に購入したというアンティークのボウルや人形。
無造作に置かれた、フラワーアレンジの道具も何だか絵になります。
街並みを歩いて、その景色や自然に生息している植物を見ることで作品のインスピレーションを感じるというhibaさん。
イメージを膨らませて作品の制作に向かう時間は、1日のうちでもリラックスした大切な時間。
花の仕入れから、制作までを1人でこなす彼女。
忙しい時間の中でも、花と向き合う時間を大切にするのは彼女の花への想いから。
そんなhibaさんですが、20代後半には有名レコード会社で働いていた経歴も。
海外のアーティストをアテンドしたり、誰もが知っている海外アーティストとも仕事をしたことがあるそう。
一見花とは関係ない仕事の様ですが、定期的に開催しているワークショップでは、音楽好きということからお客様との会話が弾んだりと『昔の仕事もお花の仕事に一役買ってくれているんです。』とhibaさん。
花を組み合わせて作られる彼女の優しい作品。
最近ではウエディングのお仕事も増えてきたとか。
一生に一度の大切な式典にhibaのブーケや髪飾り。
制作時には花嫁の方、旦那様のことをイメージして幸せのお裾分けも感じながら責任重大だとさらに制作に力が入るそう。
出来上がった作品とお客様に頂くお礼の言葉に、この仕事をやっていて良かったと感じることも。
最後に、『私の作品を手にした人がわくわくしてくれたら嬉しい。』と言っていたhibaさん。
彼女のアトリエの花の香り、素敵な古道具。
そして彼女の人となり全てが詰まったhibaの作品。
手にした人の想いは、きっとその"わくわく”以上のものだろう。